ニホンイヌワシなど猛禽(もうきん)類と触れ合うイベントが29日、秋田市のあきぎんオモリンの森(大森山動物園)で開かれた。親子連れら25人が参加し、イヌワシを間近で観察したり、タカの木工作品に絵付けをしたりして楽しんだ。同園と猛禽類保護センター活用協議会(山形県酒田市)の共催。
「わくわく探検ツアー」と題したイベントでは、同園の職員ら7人が同行し、展示しているイヌワシを見たほか、普段は入ることのできない調理室などの施設も見学。職員から「大人のイヌワシの餌の量は1日当たり約200~250グラムで、鳥の頭やひよこを食べる」と説明を受け、参加者は熱心に耳を傾けた。
引き続き、山形県の伝統工芸品「お鷹(たか)ぽっぽ」の絵付けを体験。職員の腕に乗ったイヌワシやフクロウの羽の色や目の大きさをよく観察しながら、タカの形をした木工細工に絵の具で描き、オリジナル品を完成させた。
イヌワシが大好きで年に2、3回連れてきてもらうという渡邉朱里さん(6)=酒田市=は「イヌワシの羽の模様が好き。作品は家の寝室に飾りたい」と笑顔を見せた。
同園と同協議会は絶滅危惧種のニホンイヌワシなどについて知ってもらおうと、2010年からイベントを開催している。