万葉集と飛鳥乃湯泉をテーマにした七夕イベントが7月1日から、「道後温泉別館 飛鳥乃湯泉(あすかのゆ)」(松山市道後湯乃町5)で開催される。
新元号「令和」の出典となった「万葉集」には4500首以上の歌が集められているが、その中に登場する温泉はわずか5カ所。道後温泉もそのうちの一つであることから、改元を記念して万葉集と飛鳥乃湯泉をテーマにした夏のイベント「飛鳥乃湯泉 道後七夕物語~短冊に願いを込めよう~」が実施されることになった。
初日の7月1日には、あいさつに続き近隣の道後保育園の園児による合唱が披露され、その後、短冊の飾り付けなどが行われた。中庭に設置された笹飾りには、万葉集の中から七夕をテーマにした77首の短冊が飾られるほか、来場者が願いを込めて書いた短冊を飾ることもできる。
夕方以降は、ササ飾りや吹き流しなどがライトアップされる。中庭には大州和紙のあんどんも設置。国指定の伝統工芸品である大州和紙に、薄く伸ばした金属箔で模様を描くフランスの伝統技法ギルディングを施した、五十崎社中・齋藤宏之さんの作品「ギルディング和紙」のニュアンスある彩が、夏の夜の雰囲気を盛り上げる。
点灯時間は18時~23時。8月8日まで。イベント期間中に着物や浴衣で飛鳥乃湯泉に入館した人には、オリジナルうちわが贈られる。