職人の手作り家具の良さに親しんでもらおうと、和歌山県洋家具商工業協同組合(岡本弘理事長)主催の「第9回和歌山家具手加工一級技能士創作作品展」が17日、和歌山市本町のフォルテワジマ4階イベントホールで始まった。23日まで。
同組合は1967年の創立以来、組合員の技術向上を図り、一級技能士グランプリ家具競技大会、技能オリンピック家具競技大会、身体障害者アビリンピック家具競技大会の全国3大会で優勝者や上位入賞者を輩出している。
今回は、若手からベテランまで一級技能士5人による飾り棚やテーブル、テレビボードなどの作品7点が並び、組み木の技法を紹介する展示もある。
初日はオープニングセレモニーがあり、岡本理事長らが来賓と共にテープカット。尾花正啓市長らが祝福のメッセージを寄せた。
岡本理事長は、作品展のために製作された家具が100点となったことを紹介し、「家具手加工の技能を伝承し、職人の存在を社会に見てもらおうと一年一年積み重ねてきた。感慨深いものがある」と話していた。
来場者は、組合員らの説明を受けながら作品に実際に触れ、優れた技を味わっていた。
入場無料。午前10時から午後6時まで。18日は午後1時、3時の2回、小学生対象の夏休み木工教室を開き、家具職人とフリーラック作りを体験する。
問い合わせは同組合(℡073・435・0563)。