創作50年を記念、博多人形と染色の親子展

親子展を開いている博多人形作家の西頭哲三郎さんと染色作家の岡田真美子さん=佐賀市のNHK佐賀放送局ギャラリー

博多人形作家の二代西頭(にしとう)哲三郎さん(71)=福岡市=は創作50年目を記念して、娘で染色作家の岡田真美子さん(38)=佐賀市=との親子展を佐賀市城内のNHK佐賀放送局ギャラリーで開いている。繊細な手仕事や乳白色の肌が光る博多人形と、色鮮やかな染色作品が競演する。29日まで。

西頭さんは「現代の名工」だった初代の長男として生まれ、2000年に襲名。伝統工芸士の認定を受け、全国各地での個展開催や秋篠宮家への献上品を手掛けてきた。西頭さんは「人形はずっと残っていく。まだまだ勉強したい」と語る。

しなやかな女性像や童など約100点。化学塗料ではなく、貝殻を砕いた胡粉(ごふん)や岩絵の具を使って制作する。「西太后」の舞台に出演した故・藤間紫さんをモデルにした作品は、締まった表情や衣装の質感を再現する。

岡田さんは植物をモチーフに、そのイメージを色彩や柄にした染色作品15点。華やかな色使いと生命力あふれる筆致で、来場者の目を引いている。

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