伝統工芸を伝えるイベント「千年未来工芸祭」が31日、福井県越前市高瀬2丁目のAW―Iスポーツアリーナで始まった。越前市を中心に県内外から約130の店や組合が出展し、工芸体験や作品の販売が行われた。1日まで。
越前たんすのかんながけ体験は、多くの子どもたちでにぎわった。約1・5メートルの木材の表面に、職人に手を添えられながらかんなをかけた。越前市の酒井将輝君(5)は「難しすぎ!」と悪戦苦闘しながらも、削れた薄い木くずを見て満足げだった。
越前指物協同組合の米倉正雄さん(68)は「越前たんすの職人は減っている。伝統工芸のよさを若い世代に伝えることで、技術が残ってほしい」と話した。
1日は午前10時から午後4時まで。かんながけ体験は午前11時から1時間。正午からは越前和紙のはがきすき体験、午後1時からは越前打刃物の銘切り体験がある。