長崎県佐世保市の伝統工芸品、三川内焼の窯元を巡る「三川内焼窯元はまぜん祭り」は1日、三川内町の三川内皿山一帯で始まり、焼き物ファンでにぎわっている。5日まで。
「はまぜん」は焼き物を窯で焼成する際、ゆがみを防ぐために器の下に置く道具。必要不可欠だが、一度しか使うことができない。祭りは、はまぜんを供養するために実行委が毎年開き、34回目。
17の窯元が参加。このうち10の窯元は、新元号「令和」を記念して祭り限定の作品を販売している。限定品は、菊花飾細工や染め付けなどの技法を使った花瓶、皿、湯飲みなど36点。最高で50万円の茶わんもあり、来場者はじっくりと品定めしていた。
妻と訪れた福岡市の医師、浦崎永一郎さん(63)は「(三川内焼は)青と白で落ち着く色合い。限定品は、知り合いにあげるのにはもったいないほど特別な一品」と話した。
直径11センチ以下の器を展示販売する「まめうつわ展」やオークション、ウオークラリーもあった。