祇園祭の山鉾(やまほこ)に乗せるご神体人形を紹介する「祇園祭山鉾 ご神体の特別公開」が24日、京都市中京区烏丸通三条上ルの京都伝統工芸館で始まった。祇園祭山鉾連合会の主催で、山伏(やまぶし)山、伯牙(はくが)山、黒主(くろぬし)山のご神体人形を展示している。28日まで。
昨年9月の木賊(とくさ)山、太子山、鈴鹿山、南観音山、12月の鶏(にわとり)鉾、白楽天山に続き3回目。連合会は各山鉾のご神体人形や装飾品を順次、調査しており、調査の前に公開している。
今回は中国・春秋時代の琴の名手である伯牙の高さ約2メートルのご神体人形のほか、八坂の塔が傾いた時に法力でそれを直したという伝説を持つ平安時代の山伏や、平安時代の歌人・大伴黒主(おおとものくろぬし)を表現したご神体人形が並ぶ。
伯牙山保存会理事長の飯野稔さん(72)は「ふだんなかなか近くで見られないご神体をこの機会にゆっくり見てほしい」と話した。
入場無料。開場は午前10時~午後5時半。問い合わせは同館(075・229・1010)へ。