佐賀県の重要無形文化財「名尾手漉(てすき)和紙」の企画展が、佐賀市の県立図書館で開かれている。和紙の製造過程を写真で紹介するパネルや資料のほか、名尾和紙を使った工芸品、文房具などを並べている。26日まで。
パネルでは、名尾和紙の原料カジノキの栽培から紙すきをして乾燥させるまでの流れを紹介している。名尾和紙が使われている例として、大分県竹田市の伝統工芸品「姫だるま」やちょうちんのほか、便せんなど文房具も展示している。
本作りなどに関する本と郷土資料「肥前国産物図考」も見ることができる。展示作品には触れることもでき、県立図書館の堤加保里さんは「手に取って、県に伝わる和紙の素晴らしさを感じてほしい」と来館を呼び掛けている。
24日には、佐賀市大和町名尾の工房で紙すき体験ができる。参加費は2千円で定員10人(先着順)。申し込みは県立図書館の窓口か電話で受け付ける。22日午後5時締め切り。電話0952(24)2900。