第66回日本伝統工芸展が2日、香川県立ミュージアム(高松市玉藻町)で始まった。漆芸や陶芸、染織など7部門の入選作から280点を展示する。訪れた人たちは作品に顔を寄せて熱心に見ていた。
漆芸部門には入選作全82点が並べられている。香川県在住の山下義人さんや昨年11月に亡くなった太田儔さんら、重要無形文化財保持者(人間国宝)の逸品も数多くある。帰省中に母親と訪れた千葉県の薬剤師辻村朱美さん(60)は「漆の作品は光の加減で見え方が違うものもあった。職人の手仕事はすごいですね」と話していた。
19日まで。会期中の土日曜(11日はのぞく)に作家による解説がある。また11日午後1時半からは色絵磁器の人間国宝、今泉今右衛門(いまえもん)さんが講演する。聴講は無料で事前に申し込みが必要。問い合わせは香川県立ミュージアム(087・822・0247)へ。