新元号「令和」を記念し出典元の万葉集をテーマとした博多人形展「博多人形師川崎幸子・修一~万葉集の世界~」が、福岡市博多区上川端町のはかた伝統工芸館で開かれている。無料。21日まで(水曜休館)。
川崎幸子さん(75)、修一さん(69)きょうだいはいずれも伝統工芸士。古代日本をテーマにした作品を多く手掛け、内閣総理大臣賞など受賞歴多数。幸子さんは「現代の名工」にも選ばれている。
会場には、しゃがみ込んで草笛を吹く防人(さきもり)がモデルの「望郷 防人の歌」(修一さん作)や、プロポーズする古代の男女をロマンチックに描いた「足結(あゆい)の鈴」(幸子さん作)など、万葉ゆかりの人形約30点が手書きの万葉歌とともに並ぶ。
幸子さんは「新元号を聞き、万葉集を勉強して良かったと思った。これをきっかけに多くの人に博多人形について知ってもらえたら」と話す。