感性豊かな秀作1000点 茨城工芸美術展が開幕 水戸

テープカットで幕を開けた「第44回茨城工芸美術展」=16日、水戸市泉町の京成百貨店、吉田雅宏撮影

茨城県を代表する工芸作家の清新な近作を一堂に展示する「第44回茨城工芸美術展」(茨城工芸会、茨城新聞社主催)が16日、水戸市泉町1丁目の京成百貨店7階催事場で開幕した。陶磁や金工、染織など8分野の感性豊かな秀作約千点が並ぶ。会期は21日まで。

同展は1930年、近代陶芸の巨匠で筑西市出身の板谷波山の提唱で始まり、ほぼ隔年で開催されている。今展は茨城工芸会の会員52人が創造性に富む大作や小品を出品。伝統の技と洗練の美を堪能できる。

開幕式で茨城新聞社の小田部卓社長は「茨城工芸会は台湾、ドイツなど海外での展示会に挑戦し、茨城県の工芸作家の躍進が世界的にも有名になっている」と活躍を称賛。茨城工芸会の寺本守会長は「どの作家もとてもいい作品を出品している。多くの人に見ていただけるよう、今後も努力していきたい」とさらなる飛躍を誓った。

主催者と金子賢治県陶芸美術館長、高橋靖水戸市長ら来賓によるテープカットで幕を開けると、伝統工芸の粋を求める愛好者でにぎわった。会場内には多彩なぐい飲みを集めたコーナーも設けられている。

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