金魚養殖が盛んで、金魚の街として知られる奈良県大和郡山市。市内の郡山城跡で18日・19日、現代工芸フェア『ちんゆいそだてぐさ』が開催され、会場には金魚をモチーフにした作品も登場した。
伝統工芸職人をはじめ、工芸・クラフトを生業とする作家らが全国から集まる本イベント。『ちんゆいそだてぐさ』の名称は、中国語で金魚の発音を指す「ちんゆい」と日本初の金魚飼育書「金魚養玩草(きんぎょそだてぐさ)」から引用し、「金魚の街・大和郡山から新たな作家を生み出し育てる、との思いを込めた」と同フェア発起人の堀部伸也さんはいう。
その思いから、起業3年以内または20代の若手作家による「ネクストステージ」ブースや「大阪芸術大学工芸学科」ブースなども設置。ネクストステージで2回目の出店となる20代のガラス工芸作家・石原春花さんは、「元々金魚モチーフ作品をつくっている。金魚の街ということもあり、ここで出店したいと参加した」と語る。
石原さんのように、金魚モチーフを出品する作家も少なくなく、「大和郡山市」も今年初めてブースを設置。木工作家に依頼し、立って金魚すくいができる木製台を制作して参加した。
今年(2019年)で7回目になる同フェア。年々知名度を上げ、同市の5月の風物詩として、地域に根差しつつある。
『ちんゆいそだてぐさ』
日程:2019年5月18日(土)・19日(日)
会場:郡山城跡(大和郡山市城内町2)
URL:http://chinyui.com/