香港で佐賀の伝統工芸紹介 「匠の技芸展」実演交え

会場では実演もあり、来場者が足を止め、見入った=香港(県香港事務所提供)

日本製のインテリア製品を扱う香港の店舗で「佐賀 匠の技芸展」が開かれている。香港の人々に佐賀の伝統工芸品に親しんでもらおうと、実演も交えて紹介している。27日まで。

初日の14日には、浮立面制作の「中原恵峰工房」の中原博和氏(53)=鹿島市=が、会場を訪れ、制作の実演を行った。実演が始まるとクスノキの香りが店内にあふれた。来場者は木くずを手に取り、直接木の感触と香りを楽しんだ。

来場者は「動画を見ているのと違い、自分の好きな角度から実演を見ることができ興味深かった」「石の彫刻の実演を見たことがあるが、石と違い木はみるみるうちに形になっていくので、見ていて飽きない」などため息交じりに話した。

店内には、のごみ人形(鹿島市のごみ人形工房)、竹細工(武雄市の栗山商店)、包丁(多久市の吉田刃物)、家具(佐賀市のレグナテック、平田椅子製作所)、尾崎人形(神埼市の尾崎人形保存会)、肥前びーどろ(佐賀市の副島硝子工業)を並べている。

場所は、香港茘枝角(ライチコック)で、日本製のインテリア製品にこだわって販売するショップ「COME IN‘」。佐賀県香港事務所が企画した。

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