職人の技、精髄知る 県南2市1町・23事業所で見学、交流

たがねで銅板に繊細な装飾を施す職人。岩谷堂箪笥の金具などを製作する=奥州市江刺愛宕・彫金工芸菊広

一関市、平泉町、奥州市の三つの地域で、伝統工芸や食産業などのものづくりを体感してもらうオープンファクトリー五感市(実行委主催)は8日から4日間、2市1町の23事業所で開かれている。昨年に続き2年目。来場者は工場見学や製作体験を通じ、職人の技に理解を深めている。

同町平泉の平泉文化センターで式典を行い、関係者ら約40人が出席。佐藤圭実行委員長(41)=奥州市水沢羽田町=らがテープカットで開幕を祝った。

ビール工場で、従業員の説明を熱心に聞く参加者=一関市田村町・世嬉の一酒造

一関市田村町の世嬉の一酒造(佐藤航社長)では従業員の土岐政彰さん(68)がビール工場を案内。クラフトビールの特長や製造過程を説明した後、参加者は4種類の試飲を行った。気仙沼市の及川ふち子さん(86)は「初めて飲み比べができて楽しかった。レッドエールが爽やかでおいしかった」と味わった。

今年はスタンプラリーや写真コンテストなどを企画。9日は職人と語りながら酒や食事を楽しめるパーティー「五感の宴(うたげ)」を同酒造で開催する。

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