京都の老舗の技と味が集結した「第28回大京都展」が福岡市中央区の博多大丸8階で開かれている。新春恒例の物産展で、伝統工芸品や甘味など約60店が並び買い物客でにぎわっている。14日まで。
人気なのが職人による実演販売。京都の素焼き人形「京陶人形」を製造・販売している「京都 小田益(おだます)」のブースでは、金箔(きんぱく)で彩色された干支(えと)の人形やひな人形が並ぶ。要望に応じて絵付け師の小田玄三(けんぞう)さん(23)が人形に文字や絵を描くこともでき、60代の夫婦はフクロウの人形の背に「不苦労」と書いてもらった。「職人さんとの愛嬌(あいきょう)たっぷりの会話が気に入った」と交流を楽しんだ様子。
「長谷川松寿堂」では、畳の上に座った伝統工芸士が和紙に絵を擦り付ける作業を実演。28種の半生菓子の中から好きなものを詰め合わせできる「高野屋貞広」は動物や松竹梅など色とりどりの品を用意する。ハンバーガーや、金魚をモチーフにしたこまを販売するブースもある。博多大丸=092(712)8181。