匠の技 200点を披露 砥部焼伝統工芸士会展 砥部町で開催中

匠の技が光る砥部焼伝統工芸士会展

匠(たくみ)の技が光る砥部焼を展示販売する「伝統工芸士会展2020」が9日まで、愛媛県砥部町大南の砥部焼伝統産業会館で開かれている。

同館が毎年開催。今年は県窯業技術センターの新築移転を記念した。国が認定する砥部焼の伝統工芸士12人による作品に、菊間瓦の伝統工芸士が手掛けた置物を加え、計約200点を紹介している。

会場には造形が美しい白磁の器や、鮮やかな絵付けが目を引くつぼや皿など個性ある砥部焼がずらり。ろくろで成形した愛らしいおひなさまや、花の文様がかわいらしいカップなど新作も並ぶ。

昨年は、産地の発展をリードした伝統工芸士の酒井芳人さんと工藤省治さんが相次いで世を去った。同館は「12人は築き上げられた伝統を引き継ぎながら新しいものを生みだそうとしている。筆のタッチやろくろの曲線美など、日ごろの食器とは少し違った匠の技を見てもらえたら」としている。

午前9時~午後5時開館。入館料は一般300円、65歳以上200円など。

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