毎年旧正月の風物詩「まごじ凧展」が2月4日、小倉城(北九州市小倉北区城内2)で始まった。
天守閣4階の「ギャラリー」に、代表的なデザインのセミのほか、だるま、鬼、ひな人形などの20種を並べる。制作過程、揚げ方、歴史なども紹介する。
「明治の終わり頃、曽祖父の竹内孫次が家業の米屋の傍ら作り始めたのが(まごじ凧の)起源で、全国にあったセミの凧をデザインモチーフに、自分流にアレンジし販売を始めた。独特なデザインでありながらよく揚がり当時人気が出た」と、ひ孫の立石梓さん。立石さんは、父の竹内義博さんと共にまごじ凧制作に取り組み、主に絵付けを担当している。「二代目の父の代になって伝統的な絵柄のバリエーションが増えた」とも。
たこは、竹や和紙、綿糸などの伝統素材だけで作る。丸い目の独特なデザインが、「戸畑セミ凧」として全国のたこ愛好家にも知られており、福岡県の伝統工芸品にも指定されている。
展示時間は9時~17時。観覧には小倉城の入場料金が必要(一般=350円、中高生=200円、小学生=100円)。3月1日まで。
2月9日、「ミニミニ凧作りワークショップ」(11時~15時、参加料300円)を行う。たこは「カイトハウスまごじ」(戸畑区新池1)で購入できる。