金沢の近江町市場近くに新ホテル 伝統工芸あしらい宿泊重視型で差別化狙う

「ホテルフォルツァ金沢」の客室

金沢の近江町市場近くに「ホテルフォルツァ金沢」(金沢市安江町、TEL 076-222-7411)が10月1日、オープンした。

観光客が多く行き交う近江町市場の目の前に構える同館。同地を所有する老舗旅館「加賀屋」と縁を持つ「FJホテルズ」(福岡市)が運営する。福岡を拠点とし九州地方を中心にホテル事業を展開する同社が、「フォルツァ」ブランドとして九州外に初進出した。

「必要なものを必要なだけぜいたくに配し、くつろぎと眠りを追求する」と掲げ、宿泊重視型のノウハウを生かす。地上9階建てに193室を設け、館内は山中漆器や輪島塗などの伝統工芸品を取り入れながらモダンで落ち着いたデザインにまとめた。

1階のレストランには50席を設け、朝食会場のほかラウンジとしても活用する。近江町市場の近くとあり、朝食には新鮮な魚介を使ったメニューや郷土料理の「治部煮」など地元色を押し出す。特に人気が高いのは、能登の地玉子「のとの恵み」を使った茶わん蒸しとプリンだという。

客室はツインルームの比率を増やし、大人3~4人がゆとりを持って利用できる部屋を用意。一番広い「キングツインルーム」は39平方メートルで180センチメートルのベッド2台を備える。トイレとバスを分離し居住性と快適性を追求し、全室にマッサージクッションやフットマッサージャーなどのリラックスグッズを用意する。

建設ラッシュが進む金沢での開業について、支配人の佐藤映介さんは「居心地の良さを追求する宿泊重視型で差別化を図りたい。金沢の街の魅力を発信する場所として、価値を高めていきたい」と話す。

宿泊料金は、1泊1人の素泊まりで6,000円~。

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